東芝ITコントロールシステム株式会社

TOSCANER-30000μFD-ZⅡ

X線非破壊検査システム

高分解能マイクロフォーカス
TOSCANER-32300μFD-ZⅡ
TOSCANER-33000μFD-ZⅡ

toscaner-33000
用途 小型電子部品・実装基板・アルミダイカスト・電池・モールド品・樹脂・繊維 他

マイクロCTスキャナはFPD(フラットパネルディテクタ)を業界に先駆けて搭載しました。CTデータからの欠陥解析、寸法測定などさまざまなニーズに対応、さらに8インチFPDより高画質な16インチも搭載可能です。

特長

FEATURES

230kV/300kV-5μmの高出力・高分解能X線発生器を搭載

マイクロフォーカスX線発生装置(最高管電圧300kV、反射型、高照射線量率)、およびX線検出器としてFPDを採用、最高解像度5μmの高精細なCT画像が撮影できます。
X線発生器は230kV/300kVの2種類から選択できます。

高解像度・高コントラスト画像

FPD採用により、X線検出器に起因する幾何学的歪がなく、高エネルギーから低エネルギーまでの全X線領域でコントラストが高く、ダイナミックレンジの広い透視画像やCT画像を得ることができます。

東芝独自のWスキャンモード搭載

特殊なスキャン方法により広範囲または高解像度の画像が撮影可能です。

8インチで16インチ
相当の高解像度を実現

優れた操作性の実現

CT撮影に必要な設定が簡単にできる「ワンクリックスキャン搭載」、各種の補正や校正を自動化しています。また、透視像上でCTスキャンのスライス位置を設定したり、「コーンビームスキャン」により1回のスキャンで最大2048の断層像を再構成できるなど、使いやすさも兼ね備えています。

二重安全構造による安全性と保守メンテナンス性の向上

高圧発生器一体構造の採用により高圧ケーブルが無くなり、面倒なグリスアップ作業が不要です。また、管球内で生じた放電によるケーブル破損のトラブルも無くなりました。更に、装置外に高圧発生器がないため安全です。X線発生器のフィラメント交換は「クリックインカソード方式」を採用し交換作業が容易です。

画像例

IMAGE EXAMPLES

アルミダイカスト提供:東芝機械株式会社様

X線透視による撮影

X線CT像から3D画像を作成

測定の例 巣の判定

ダイカスト内の巣

ダイカスト3D表示

巣の体積ごとに色分け表示

仕様

SPECIFICATION

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基本仕様
型式 TOSCANER-32300μFD-ZⅡ TOSCANER-33000μFD-ZⅡ
X線発生器 230kV 300kV
X線最小焦点寸法 4μm
X線検出器 FPD(フラットパネルディテクタ)8インチ/16インチ選択可
空間分解能 5μm
サンプル最大寸法/質量 φ420×H450 mm/20kg
最大スキャンエリア φ420×H320 mm(8インチ/16インチ)
本体外形寸法 W2380×D1670×H1800 mm W2380×D1670×H1805 mm
本体質量 約4000Kg 約4800Kg
漏洩線量 1μSv/h以下 2μSv/h以下
電源/接地 単相 AC100V, 4kVA/D種
TOSCANER-32300μFD-ZⅡ
X線発生器 230kV
X線最小焦点寸法 4μm
X線検出器 FPD(フラットパネルディテクタ)8インチ/16インチ選択可
空間分解能 5μm
サンプル最大寸法/質量 φ420×H450 mm/20kg
最大スキャンエリア φ420×H320 mm(8インチ/16インチ)
本体外形寸法 W2380×D1670×H1800 mm
本体質量 約4000Kg
漏洩線量 1μSv/h以下
電源/接地 単相 AC100V, 4kVA/D種
TOSCANER-33000μFD-ZⅡ
X線発生器 300kV
X線最小焦点寸法 4μm
X線検出器 FPD(フラットパネルディテクタ)8インチ/16インチ選択可
空間分解能 5μm
サンプル最大寸法/質量 φ420×H450 mm/20kg
最大スキャンエリア φ420×H320 mm(8インチ/16インチ)
本体外形寸法 W2380×D1670×H1805 mm
本体質量 約4800Kg
漏洩線量 2μSv/h以下
電源/接地 単相 AC100V, 4kVA/D種

事例

CASE EXAMPLE

アルミダイカスト(巣)解析

巣の自動検出結果(3次元表示)により、直径が数百μmの巣の分布を体積毎に色分け表示しました。
さらに体積毎のヒストグラム表示、占有ボクセル数、表面積などの計測ができます。

アルミダイカストCT画像
(3次元表示)

巣の自動検出

文化財関連応用

外からは見えない内部の観察ができるX線検査装置は、傷をつけることが許されない文化財の調査、修復にも利用されています。X線CTスキャナの3次元画像は、内部調査にとどまらず、表面処理のより精密な調査などに活用され、新たな発見につながる場面に貢献しています。

文化財CT画像(3次元表示)